ひとりごと



                       


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                植木って


 実は去年父が急に逝ってしまいました。

最近畑の植木が混んでしまって少し整理していたのですが

枝を切り落とされた太いツゲの木があります。

これから商品になる見込みもないし切ろうと思いチェーンソーのエンジンをかけました・・・


でも切れないんです。

この木は父が若いころ・・・

ユンボもユニックもない頃に母と一緒に手掘りで掘りチェーンブロックで車に積み下ろした木です。

その当時はツゲは凄く人気があって売れたんですが売れ残りもたくさんありました

父はもうツゲは売れないだろうなって少し残して殆ど切ってしまいました。


この木は残った木でしたが

切ってしまおうとして枝だけ切ったままになっていました

そこからまた芽を出して元気に生きています


父が亡くなる前だったら切ってしまったと思います

でももう父が植えた木は自分には切り倒す事は出来ません・・・・


植木の価値って金銭で計れない部分の方がはるかに大きいんですね

この歳になって初めて植木の価値を知ったような気がします



             平成21年8月29日


        お祭り


 先日栃木県の益子町で左官のカリスマ挟土秀平さんの壁造りのお手伝いをしてきました。

益子町のイメージは焼き物の町ですよね

焼き物と言えば土です


それを活かしたお祭りをするんです

土祭(ひじさい)

それのイベントの一つとして土の舞台を作るのですがそのバックに挟土秀平さんが壁を作ります。


二日間お手伝いしましたが

完成を見届けるまでにはいきませんでした

後日観に行こうと思います



この壁の予算○○○万円だそうです

決して大きい町でもないけど 町長が作業服を着てボランティアの人と一緒に土を突きます

なんとも素晴らしい事だと思います。



 今日は私の住むつくばもお祭りです

しかしメインはねぶた・・・・

変だと思いませんか?

茨城の祭りに青森のねぶた・・・・

それももう何年も続けています。


お金だって相当かかるはずです

なんでつくばのお祭りを考えないんでしょうか??

失敗を恐れているのか

手探りでも何年も続ければ

だんだんと市民参加のお祭りが出来上がったと思います


つくばは大きい市です

市内にあるお神輿を全て集めただけでも

かなりの数が集まると思う

科学博の時に造ったお神輿や山車もある

それなんか倉庫に眠ってます


まだまだ色々な意見があると思います

今からでも考えて欲しいです



                           平成21年3月2日

                建仁寺

 今日はニュースでやってたら話題からです

盗難にあった仏像がみつかったそうです

なんでも時価数千万円〜数億円だそうです (このアバウトさはなんなんだろう)

犯人も逮捕されたし めでたしめでたし



 でも自分的には納得できません。

どこの局でも”けんにんじ”って言ってます

漢字をそのまま読めば ”けんにんじ”

でもお寺の名前は ”けんねんじ”

地元京都では ”けんねんさん”

別にたいした問題じゃないと思いながらも 納得できない

ウィキペディア(Wikipedia)を調べたら やっぱ”けんにんじ”



 岩手の毛越寺や山科の勧修寺なんかなんて読むんだろう

聞いてみたいね





                           平成20年10月11日

                かわいがり

 かわいがり・・・・・

嫌な言葉ですね

今相撲界の色々な話がでています

八百長・大麻・・・・

そしてかわいがり・・・・



しごき いじめ・・・・

しかし本来の意味はもっといい言葉だったみたいですね

後になってその経験があったから今の自分がある みたいな言葉だと竜虎さんが言ってました



それって紙一重なんですよね

私もそんな経験が今はっきり言えるので3回ありました

1度は遠い中学生時代ですが その時は逃げ出しました

でも逃げ出した事で逆に経験した事もありました

この時の経験が今の自分のベースかなと思います



2回目は植木職人の修業時代ですね

何度辞めようと思ったことか

でもいつも先輩達に助けられた

自分一人では生きていけない人と人の繋がりを知りました



3回目は5,6年前です

あるお宅のご主人に自分の力の無さを思い知らされました

大きい工事だったんですが

ご主人の気持ちを理解出来ずに 何度どなりつけられたか

何度『もうこんな現場辞めよう』って思ったかしれません



でも辞めなくて良かった・・・・

しみじみそう思います

かわいがってもれえたんでしょうね



実際そこで手を引いてもいいのかもしれません・・・

今回のような事件になるんだったら・・・・



まとまりません



             平成20年9月8日

                北京オリンピック

 北京オリンピックが終わって早2週間が過ぎようとしています。

 今日とある掲示板を見ていたらこんな意見がありました。

『陸上のリレーで銅メダル取れたのはアメリカとイギリスが失格したからじゃないのか。』っ
て・・・・・・・



 人それぞれ意見はありますからそれは意見としていいのかもしれませんが

私が思うに リレーってただ走るだけじゃないと思うんです、バトンをリレーするというほんの一
瞬の技術を競っているのかもと思うんです。

 確かに個人の持ちタイムを比べたらアメリカのもイギリスにも負けています。

でもそれに勝てるのがリレーじゃないでしょうか。



 庭にもそれが言えますね、高価な木 名石を並べて観るのももちろんいいです。

1本でみると何の取り柄もないような木 石でだって庭は造れるんです。ってかいたって味のあ
る庭が出来たりします、無限の可能性があるかもしれません。





 あと土佐礼子さんには敬意を表します、さぞ苦しかったでしょう・・・・

当日もですがずっと前からも苦しんでいたんでしょう

足にも精神的にも・・・・ 野口みずきさんが棄権すると先に言われてしまって 自分も棄権しま
すって言えなくなってしまったんでしょう。

御苦労様でした。







        平成18年5月26日

               ホリエモン的会社経営        

 ホリエモンが裁判を間近にして作戦会議?で 元側近に「俺は知らないよね指示してないよ
ね、俺が有罪になったら彼女がかわいそう。」

とかって言っているそうです

ひどい話ですよね、経営者としては最低だと思います

トップは部下が犯したミスの責任を取るのが筋です、たとえ自分が知らなかったとしてもとるべ
きなんです

そうゆうミスを犯さないように部下を管理するのも上司の役目で それを総括するのがトップで


トップが替われば会社も変わるんです

その原因は私が思うに下働きを殆ど経験しなかった事かと思います

下の苦労を知らなかったんでしょうね



 話は変わりますが 昨日お茶の時間にうちの弟子が急須を割ってしまいました

共働きのお宅ですので夕方に奥様がお帰りになり私が急須を割ってしまいましたと謝りました

弟子がやったなんて決して言いません(規模が小さくてすみません(笑))



 そして今日用意してあったお茶の脇に一枚の手紙が置いてありました

「急須は何かの変わりになって壊れてくれたんです、感謝します。」と書いてありました。頭が下
がります





   平成18年5月19日

               桂離宮   

 念願叶って観て来ました、流石は日本を代表する庭園 素晴らしいのはもちろんでした。



 しかしここの警備が半端じゃないです

まず拝観の事前申し込みの競争率の高さ、凄い

当日の門前でまずチェック、待合所で2度目のチェック、待合所で1回目の説明と注意 庭へ
入って2回目の注意

案内人の後について約30人が規律ある団体行動を求められます

勝手な行動、勝手な写真撮影許されず

最後尾には宮内庁の役人が2人 目を光らせながらついて来ます。



 何もここまでしなくてもと思いましたが 最近ニュースで世界遺産に落書きしたり 傷つけたり

軽いいたずら的感覚なんでしょうが 平気でする人がいます。



 桂離宮は日本の遺産、貴重な財産なんですね

それを守るためなんですね

こんな警備をしなくても自由に観られる一人一人のモラルが欲しいですね

そこで初めて事前申し込みなど必要なく 自由に多くの人が観られるようになるんだと思います

そんなモラルが本当の文化なのかもしれません。








                          平成17年5月17日  

               汐留

 先日、丸の内に所用があったので ついでに汐留の芝離宮と浜離宮を観てきました。

どちらも観るのは20数年振りです、修業時代以来です。

 もう驚きの連続でした、汐留の変貌ぶりには・・・



 まず浜松町駅から芝離宮へ行こうと思いました、それが出口を間違えて南口へ出てしまった
んですが ここの連絡通路から芝離宮が一望出来るんですね(20数年前にこれがあったかは
記憶にありません) ここからの眺めは素晴らしかったですね。

庭の中の小高い築山があるんですが 昔殿様がその築山の上から庭を眺めたんでしょうが 
それよりはるかに高い所から眺められるんですね、殿様より偉くなった気分!



      写真の右隅の中段の丘が一番高い所

 芝離宮を散策し 浜離宮へ向かいます。

以前は上が首都高で左が操車場のなんとも無機質な道で人の往来もまばらだったような気が
しますが20数年の月日はなんとも言葉では言い表せない変化です。

 所が浜離宮の中へ一歩入ると20数年前と全く同じ顔で迎えてくれるんです、多少の変化は
あるんでしょうが そんな事はみじんも感じません、旧友に20数年振りに再開したようね嬉しさ
です。

 所が順路に従い一番開けた池の周辺へ行くと・・・・、これは一体って感じでしょうか。

周りの大木の上に高層ビルがにょきにょきと伸びたような、以前は東京タワーがやたらに目立
っていたのに 今はその東京タワーがみつからない!! ビルの間から遠慮がちに僅かに顔
を出すだけです。

 そんなミスマッチ的な姿が妙に素晴らしく一種の美を感じさせてもらいました。

 浜離宮が300年の間にどれだけの変化があったかわかりませんが 周りの変化に比べたら

微々たるもので また20年後に来てみたいと思いました。



                         富士見の丘から眺めると 昔富士山 今・・・



                        平成17年1月5日

             東京ディズニーリゾート

 昨日家族とディズニーランドへ行って来ました、

人の多さと色々な値段の高さにはいつも閉口するんですが 常に新しい何かを求める企業努
力、清掃の行き届いている事には感心します。

特に行き届いた社員教育に関してはいつ行っても感心します、かゆい所に手が届くって言うん
でしょうか 笑顔を絶やさず無茶なお客さんの求めにもいやな顔一つ見せない、パレードを通
路で見ようとしていたら「ここは通路ですので・・・」と言って空いている場所を探してくれるんで
す、それも10mも離れた所にいるスタッフから「ここが空いてます」と声が掛かるんです、素晴
らしいです。

 ディズニーリゾートはまだまだ伸びます、この不景気でも関係ないでしょう。



 以前 新築のお宅の造園工事をした時、その当時3人の職人(24,22,19歳)がいたんで
すが ご主人、奥さん、2人の会社勤めのお子さんがいるんですが誰が外へ出てきても私ども
の職人から「おはようございます」と声を誰もが掛けます。するとそこの奥さんが「気持ちいいわ
ね、東さんの所ではこうゆう社員教育をしているの?」と聞くんです「いいえ、何もしていません」
と私が言うと 奥さんは「家を一軒建てるには色々な業者さんが来るけど こんな若者は一人も
いなかった」と言うんです。

 もちろん私の所へ来ている若者が全て初めから出来る訳ではありません、しかしそれが出来
ないのは若者が悪いんじゃありません、親方が悪いんです。そんな簡単な事すら教育出来な
い所できちっとした仕事を指導出来るはずはないんです。

 親方を弟子は見ています、弟子を見れば親方が分かります。



 以前 新人が入って来た時に古株が「うちの親方は礼儀作法に厳しいから気を付けるよう
に」と指導しているのが聞こえました。私は「礼儀作法じゃない、俺は礼儀作法なんて何も知ら
ない。当たり前の事なんだ 当たり前の事をして一日気持ちよく仕事が出来るんだよ」とだけ付
け加えておきました。



 街の中でも色々な職人を見かけます。超超ロングなんてゆう地面を引きずるような作業ズボ
ンをはいてふかふかの綿入りの作業ジャンパーを着ていて 「あんな格好で仕事が出来るの
かな」と思います。すると親方の格好も農家の親父さんが野良仕事に出かけるような格好、こ
んな所へ仕事を依頼したいと思いますか。

 つまらない事かもしれませんが 私は大事だと思います。



           平成16年9月7日

        昭和記念公園の日本庭園

 以前から観てみたいと思っていた昭和記念公園の日本庭園へ先日家族と行って来ました。
想像していたよりはるかに素晴らしかった!、規模といい構想といい、施工の技術といい久し
ぶりにいい庭みせてもらった感じです。

立川といえど高いビルだって有るでしょう鉄塔だって有るでしょう それが全く見えない(鉄塔が
1本、少し見えたけど)。

 池に架かる橋の上から周りを見渡すとかなりの大木も孟宗竹の竹林も、30mに盛り土した
丘も有るのに規模が大きい為に殆ど平に見える、空の占める割合が異常に多い・・・、

 京都が羨ましい・・・。 バックに山が有ればその借景の景色だけで庭になってしまう、絵にな
る!

 ただこうゆう何もない条件の元でこれだけの庭を造った事に意味が有るのかもしれない、東
京の庭師の意地を見たような気がします。



 以前京都から庭師を呼んで造った庭が近くに有るので観に行きました、そこのご主人と少し
話をしたんですが「庭は京都だ!!!、茨城には庭を造れる庭師はいない!!!!。京都の
庭師と茨城の庭師じゃ勝負にならん!!!」とまで言われました・・・・。

 ここから先は何も話す事は有りません、高価な石を並べて高価な木を植え込み、苔を植えて
喜んでいる(京都の苔は茨城産です、参考までに)、それにせっせと水をあげて「苔は水を豆に
かけなくては・・・」と言ってる、真夏の暑い日中に・・・、

『苔の管理の仕方位、教えて行けよ。』と思いながら自分には言葉が有りません、「京都の庭は
京都にあるからいいんですよね。」って言うのが精一杯でした。



 日本人はブランドにやっぱり弱いですよね、京都の庭(庭師)ってブランドですかね???



         空が広い




                               いい滝ですね、素晴らしい



                     平成16年8月30日

            台風

 今年は台風の当たり年なんでしょうか、今日も16号が九州から中国地方に大きな爪跡を残
しながら北東方面に向かっています。

 関東地方は不思議なくらいに避けて通ります、私の住むつくば市では もし台風が来たら大
変な災害(人災)になりそうな所が有ります、強風の時もチョット通るのにためらってしまいそう
な道です、裏道でも脇道でもない つくば市を縦断する片側2車線の大動脈です。そこの街路
樹がひどい状態なんです、「強風時、倒木注意」って堂々と書いてあるんです、なんかおかしい
ですよね。

 幅2m程の歩道の中に横幅1m、縦3m位の土の部分が有ってその中に直径7,80cm、高さ
20mもあろうかと思えるようなユリノキが植えてあるんです。

 コンクリートやアスファルトの下の土は死んでしまうんです、根は腐るんです。固められた土に
は根は伸びないんです。

 そもそも大木になる木をこの僅かなスペースに植える設計をした人、はっきり言って素人レベ
ルです。倒木注意と書くだけで何もしない管理者。災害が起きるのがわかっていて何もしない
で 実際に災害が起こったらどうするんでしょうか。

 これでは災害でなくて人災ですよね。



 昔東京で修業中に公園の植栽の仕事をしました、確かタイミンチクとゆう竹を植える設計なんで
すが日本全国の植木の材料屋を探してもみつかりません、結局取りあえず大名竹を植えて後
で植えましょうとゆう事で終わったんですが、設計する人のレベルってこんなんでしょうか。

 ただ単に図鑑を見て思いつきで図面を引く、はっきり言ってもっと勉強して欲しいです。

 我々の何倍もの給料を貰っている それに見合う仕事をして欲しい。





                   平成16年8月21日

            筑波山の仕事

 今年の夏は異常な暑さで 少しは涼しいかと先日筑波山の中腹に有る別荘の管理の仕事へ
行って来ました。残念ながら南斜面の開けた所の為にいたって暑かったです。

 場所は旧筑波参道から少し入った所で 一般住宅も周りには沢山有ります、しかし人気が全
く無いんです。朝に畑で仕事をするおばあちゃんを見ましたがいつの間にかいなくなり 日中は
蝉とカラスの声しか聞こえません。

 私の所は夏場はお昼休みを2時間休んで 夕方6時迄仕事をするようにしています。

そして夕方5時頃からでしょうか 人の気配が出てきたのは・・・、おじいちゃんが一人畑に出て
きました。それが私共が帰る頃になると風も涼しくとても爽やかになり どこにこんなに人がい
たのと思うくらいおじいちゃんやおばあちゃんがいるんです。

 暑い日中は家の中で昼寝でもしているのでしょううか。

 去年は涼しい時期の日曜日に行ったんですが 20前後の女の人が朝に外の井戸で顔を洗
って歯磨きをしているんです、全く私が未だ子供だった頃の景色です。



 直ぐ近くには少し荒れていますが 沢ガニがいそうな谷川が流れています、うらやましい限り
です。買い物とか学校とか不便な事も少しは有るでしょうが、今の自分にはとても出来ないけど
いつかこんな所に住みたいな〜〜〜〜




この暑さで水は少ないですが、谷川が流れています





                  平成16年8月9日

            森林効果

 今日の現場は常磐新線の開発地域の中に有る住宅地でした、すぐ脇は駅に伸びるメインの
道になる予定ですが 未だ工事は始まっていません、ただの荒れ果てた森林です。

 しかしなんとも涼しい!、大木の陰のなんと涼しいことか!!!。まさしく森林効果!!!。エ
アコンの涼しさとは全然違う自然の恵みです。

 この涼しさも今年だけ、来年はこの涼しさをくれる森もアスファルトの焼けた道になります。

 元々この周辺は人が入れないような深い森でした、キジがつがいで歩いていたり 狸や野ウ
サギなんかも沢山いました。工事が終わる頃には彼らはどうなるのか?

今 開発という名のもとに自然がどんどん失われていく・・・。



 私の家の周りは農家部落で 私が子供の頃はどこの家にも樫の木やケヤキや杉の大木が
有った。今はもう全く無い、形のいい庭木が植わっている。

庭に携わる私が言うのも変かもしれませんが形を造った植木より遙かに素晴らしかった! 綺
麗だった! そして何より涼しかった。

 家の建て替えに伴いそんな大木が家の陰になる、落ち葉が樋に詰まる 隣近所に迷惑をか
けると切られてしまった、

それ以前は落ち葉は堆肥に、枯れ枝は薪になっていたのに・・・、堆肥は化成肥料に薪は灯油
にガスに・・・。人は皆仕事、仕事で忙しくなり 肥料は作るより買った方が安く、薪をくべる時間
も無くなった。

 

 大木の下は子供の遊び場であり、昼寝の場所であり 縁台が有ってすいかを食べた、そんな
景色は遙か昔の事のようですが、たかが2,30年前の事です。何百年もの間そんな景色が続
いていたのに・・・。

 産業革命は人間を幸せにしたのだろうか???。20世紀の人間は罪な事をしたと言われな
い為にも まだ間に合うと思う。

公園を造る、街路樹を植えるなんてレベルでない、開発と自然の共存は出来ると思う。



 所詮自分の独り言でしかないことがもっと悲しい。





                  平成16年6月20日

            水琴窟を聴きながら

 早く目が覚めた日曜の朝、台風の影響か風が少し強いが その風が心地よい。水琴窟の脇
に座り水琴窟の音がかすかに聞こえる。

 心地よい音と風にうとうとしながら 江戸時代にタイムスリップしたような・・・

江戸時代にこんな聴き方をしていたかどうかは わからないけど・・・

 景気が悪い、リストラ、イラク派兵、年金問題・・・etc、いろいろあるけど平和だな〜と思う

高度成長期の頃、私が庭師の修業時代 こんな日曜があったろうか

あの頃は日曜なんてなかった、休みは1日と15日 盆休みも15日と16日だけだった

今じゃ学校も役所も一般の会社も週休2日、職人の世界も日曜休み・・・、これで高度成長しな
いなんて・・・ 当たり前だな〜〜



 知足の手水鉢を思い出す、水琴窟の手水鉢は今は布泉だけど・・・(知足はT邸に嫁に出して
しまいました)

 水を溜める四角を口の字に見立て周りの4文字で「吾唯足知」(ワレタダタルヲシル)と読む

お釈迦さまの説法である『仏遺教経』に「少欲知足」(欲を少なくして足ることを知る)とあるそう
です、それと相通じるものがあると思う。(それ以上は解説する必要は無いと思います、人それ
ぞれ感じる事は違うと思うし・・・、感じて下さい。)



 水琴窟のページで水琴窟が途絶えた理由を自分なりに書いたけど 違うな〜〜と思えた。

江戸末期から明治、大正、昭和の前期までは「富国強兵」の時代、「月月火水木金金」なんて
時代、こんな時に水琴窟をのんびり聴くなんて考えられないね〜〜。

 高度成長なんてしなくてもいいのかな〜〜、現状維持で充分!!!、もっとゆっくり時間が流
れたら・・・。みんながもっと知足の精神を持ってくれたらいいな〜〜〜。






龍安寺にある知足の手水鉢の本歌です

ちなみにこれを寄進したのは水戸光圀です





         平成16年3月6日

            躙り口(にじりぐち)

 先日 私が所属する茨城県技能士会で お茶会の講習会がありました。

 庭師としてお茶位は嗜むべきなのですが、本の中での知識はありましたが 恥ずかしながら
始めての経験でした。やはり本の中での知識と実地とではこれ程ギャップが有るとは思いませ
んでした。

 私の所でハローワークに求人を出しているんですが 3年程経験のある人が来ました、面接
の時に経験者には簡単なペーパーテストをしています、その中に”あなたの知ってる竹垣の名
前を書いてください”とゆうのが有り、彼は10種類位名前を書きました

「凄いね、これ全部作ったことが有るの? 作れるの?。」と 聞くと、

「作ったことは有りませんが 作れます。」との事でした、本の中の知識だけで作れれば 誰に
でも作れますよね。

 自分のお茶の知識もこれと同じでした。



         

                茨城県立歴史館内の茶室”無庵”の躙り口



 小間のお茶室に入るのが躙り口で 高さ60〜70pしか有りません、そこに頭をかがめて入
るしかありません 元々利休が秀吉に頭を下げさせる為に作ったと言われていますが 平和な
現代でも独特の緊張感が有ります、それが戦乱の世の中だったらもの凄い緊張があったと思
います、主人に対してやましい気持ちが有ったら 躙り口は恐くてくぐれないのではないかと思
います。

信長の時代に躙り口があったら 明智光秀はお茶室に入れなかったんじゃないのかな〜。

光秀の謀反を事前に解ったかもしれない・・・・。もしかしたら歴史は変わったかもしれない。

なんて考え過ぎですかね。





         平成16年2月16日

             竜安寺

 今日は室町時代ついでに その時代の代表的な竜安寺の庭園に触れてみたいと思います。

竜安寺方丈の枯山水は 実際に見たことの無い人でも写真位は見たことが有ると思います、
おぼろげでもどんな庭か目に浮かぶのでわないかと思います。それ程日本人には馴染みの深
い庭園ではないでしょうか。

 私は今までに4回見ました、最初は高校の修学旅行、次が東京での修業時代、独立後、そし
て3年程前に弟子を連れて行きました。その時その時 全然違う顔を見せてくれます。



 好き嫌いは別にして 日本庭園の最高の芸術に私は位置づけしています。

 今、枯山水を造ってくれと注文を受ければ 何処の庭師でも出来不出来は有るものの誰でも
それらしい庭は造るでしょう。

しかしそれをたいした情報も無い時代に造り上げた独創性、これを芸術と呼ばずになんと呼べ
ばいいのでしょうか。(ただ日本最古の枯山水は大徳寺塔頭の龍源院の枯山水だと言われて
いますが・・・・・・。)一体どんな庭師が造ったのか(一つの石の裏側に名前らしき物が彫られて
いるそうですが それが作者かどうかは不明だそうです)、そこまで上り詰めた庭師がいた事
は私達現代の庭師にもおおいに励みになります。



 竜安寺の枯山水と並び称される枯山水が、やはり大徳寺塔頭の大仙院に有ります、枯れ滝
が有り、船に見立てた石が有り植栽も有ります。色々語りかけてくれる素晴らしい庭園です。

  しかし 竜安寺の枯山水は何も語りかけてくれません、あの枯山水の前に何日、何ヶ月、い
や何年か座り続ければ何かを語ってくれるかも知れません。

 独立間もない頃見た時に 二つのの石が凄く気になりました、全部で15個の石が使われて
いますが一つは石の据え付け方を全く無視したような頭の方が大きい石、一つは他の14個は
丸みの有る石なのに一つだけ角張った石が有ります。石が15個しか無かったわけでは無いで
しょう、何百、何千、いや何万個もの中から選ばれた石でしょう。なのになんであの二つの石は
選ばれたのか不思議でなりませんでした。

 次に行った時も謎は深まるばかり この枯山水を造った庭師のレベルに成れば解るかも知
れない、と言うことは自分にとっては永遠の謎なんでしょうね。





                  平成16年2月10日

            室町時代

 先日の新撰組で江戸時代の事に触れたついでに 室町時代についての私の意見を書きた
いと思います。

 室町時代ってどんな印象でしょうか?

 200年続いた時代をひとくくりにするのは危険かもしれませんが・・・・・

私は、下克上に象徴されるように 特に応仁の乱以後、世の中がもの凄く乱れていた時代、戦
乱の時代ってイメージがとても強いです。



 しかし庭に関しては、一番充実していた時代なんですね。

日本庭園というものがある意味では完成された時代ではないでしょうか

京都に残る有名な庭園はこの時代の物がとても多いですね、金閣寺、銀閣寺、竜安寺、、天
竜寺、苔寺として有名な西芳寺・・・・・・、まだまだとても書ききれる数では有りません。

 上記のお寺は西芳寺以外は元々将軍や有力者の別荘だったんです。不思議ですよね 住ま
いでなくて別荘なんですよ。では住まいの庭は? と、思いませんか?。



 ”T邸の庭が出来るまで”で紹介した庭も実は住まいではないんです、住まいは別に有るんで
す。

住まいにも庭は造ってありますが、Tさん曰く「家だとお客さんが絶えなくて 気を抜ける所が無
いんだよ、此処に来るとゆっくり休めるんだよ,,俺の癒しの場所だよ・・・・・。戦ってる男にはこ
んな場所が必要なんだよ。」

なるほどな〜、って思いました。

 室町時代の庭って そんな乱れた時代だからこそ仏教や寺院等と共にこの時代に求められ
た物・・・、時代が求めたのかもしれないな〜。



 現代だって同じなのかな〜 って思います。

ストレス社会って言われる位で みんな疲れてる、庭とは限らないけどみんな癒しを求めている
のかもしれないね。

 子供の頃って 土いじりって好きだったでしょう。

庭を造っていると嫌な事みんな忘れちゃう。

庭造り隊に入って一緒に庭造りしましょう。





         平成16年2月7日

      新撰組

  今年の大河ドラマは皆さんご存知の様に”新撰組”ですね。

私は20年位前にTBSで放送した”新撰組始末記”から新撰組のファンなんですが、あの幕末
の時代の波に乗り遅れた戦士(後から思えばそう見えるんでしょうが・・・) あんな前時代の生
き方が哀れであり 自分の信念に従った生き方に魅力があるんでしょうか。

 薩長連合と本格的に戦った鳥羽伏見の戦い 幕府軍の惨敗に終わりましたが、その戦いの
後に土方歳三が言ったとゆう

「銃や大砲に、剣と槍で立ち向かうことは、もはや無意味となった。」と・・・・。



 でも考えてみればそんなことはその時より300年も前の”長篠の戦い”で織田徳川連合軍の
鉄砲隊と武田軍の騎馬兵との戦いで銃火機の威力は立証されていたと思う。

300年の間に何の進歩もなかったのだろうか?

 それは そんな物が必要なかった江戸時代とゆう時代が 実に平和で戦らしい戦も無く、さぞ
時間がゆっくり流れたいい時代だったんだろうなと思います。



 庭もやっぱりそうなんですね、京都に多く残る江戸時代以前の庭、寺院や将軍の別邸などの

庭と東京に多く残されている大名庭園と言われる江戸時代の庭は全然違うんです。

江戸以前の庭は どこかピン張りつめた物、厳しさを感じさせますが、江戸時代の庭はゆった
り広々とした余裕と遊び心を感じるんです。

 




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