土壁の塀



昔の土壁が作りたくて作りたくてしょうがありません

土壁は本来左官屋さんの仕事です(当たり前)

しかし

植木屋ならではの土壁を作りたいんです

きちっとした土壁を作るのであれば

左官屋さんに依頼した方がいいです

それをあえて植木屋が作るのですから・・・・・・

そんな壁を目指してます


1.土の準備                       

粘土と藁ずさと水を混ぜて寝かせておきます




2.腰積み(基礎石積み)                  

植木屋のやる土壁ではこれが一番得意分野です



2-1 型枠                

今回は基礎を薄く造りたいと思います

土留めの必要は無いし

屋根が仕上がってからの雨垂れが腰積みの石や基礎部分に当たる幅だと

跳ね返って木材や土壁を痛めてしまうからです




2-2野面積み              

これは石を一つずつパズルのように組み合わせていきます

面倒ですが最高に面白いです




2-2-1小石詰めと裏込め              

石と石の隙間に小石を詰めます

型枠と石の間にはコンクリートを詰めますが

それが外から見えるようではいただけません

コンクリートが全くこぼれ出ないくらいに小石が詰められれば合格です

時々目地にモルタルを詰めているのを見ますが

私は嫌いですね

せっかくの石積がぼろぼろです

それなら基礎コンクリートの方がいいです




3.上棟                          

あらかじめ切り込んでおいた材木を建て込みます

これも大工さんにきちんと作ってもらうのも方法だとは思いますが

味を出したいので自分で全てやります




4.アクセント   

去年に切ったサルスベリの手ごろな枝がありました

ちょっとアクセントに面白かと思い

くっつけてみました




5.瓦        

瓦工事もやっちゃいました

面白かった




4.小舞かき       

本来小舞は貫板と結束して補強しますが

この塀の場合仕上げの段階で貫板が邪魔になってしまします

(なぜかは後ほど)

ここで使った割り竹とサルスベリの枝は

補強する目的もあります

割り竹は後で手がかかるとは思いますが

試験的な面もあるし

ちょっとアクセントにも面白かと思います




4.荒壁塗り                

やっと荒壁塗りにこぎつけました

寝かしてた土に藁を混ぜて塗ります

表側から裏にはみ出す位に強く塗ります

裏に出た土は均しておきます

後日裏側からも塗ります





5.上塗り                               

しばらくの間荒壁だけで置いておき

このままでもいいかとも思いましたが

雨に洗われ土が少しずつ流されて小舞が見える所が出てきました


やはり上塗りをしないと駄目ですね

右側の2枚の壁の竹も一度外してその下も土を塗り込みます


木の部分には防腐剤を年に1〜2度塗ればかなり長持ちすると思います






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